昨年11月から急激な上昇をしてきたベトナムの証券マーケット。
その根拠には、WTOの加盟や、アメリカとの関係改善があり、
エネルギーとして国外からの投資マネーの流入がある。
そして、その受け皿として、上場における税制優遇を狙って
昨年末までに上場してしまいたいという企業群があったのだ。
私の知る限り、ホーチミンは証券投資ブームになっていると
言っていい。日々の生活に困らない人々が次々に証券口座を開き
またさらに攻撃的な投資家は銀行から担保ローンを組んで
株式の購入を行っている。
これまで株式という紙切れへの投資を信用しなかったベトナム国民は
上昇により初めてその魅力に気が付いたのだ。
金→(安定した経済)→通貨→(株式市場の成長)→株式
これは市民の資産に対する信頼の順位であり、拡大あるいは推移である。
ドイモイ政策が始まっても、金しか信用できないと考える市民が
ベトナム政府の安定的な経済運営の中で自国の通貨を信用するように
なり、株式の流動性の上昇と透明性の向上に加え、
上昇しているという分かりやすいメッセージが、市民に株式を
資産の一部として認めさせた。
従って、市民にとって証券投資は一般化されつつあり、
これが一過性のものではないことを私は信じてやまない。
短期的な投機マネー、ヘッジファンドの投資は、はっきり言って
ベトナムにとっても市民にとっても、そして私にとっても迷惑だ。
ベトナムの成長を願い、企業の成長を待ち、将来の果実をともに
味わおうという気持ちがない心のない機関投資家は市場から退場
していただきたい。
これは想像であるが、まだまだ市場規模の小さいベトナムに
本気で乗り込むヘッジファンドはないだろう。
現在入ってきてる投機マネーは中小の連中だと推測する。
故に彼らが無責任に市場から撤退しても、大きなダメージを
ベトナムが負うことはないと思う。
そのような投機筋ではなく、健全な運用を行う機関投資家は
たくさんあり、また市場ですでに活動している。
彼らは、ファンドの運営にあたり高値で売るが、そのあと安値で買い戻す。
ベトナム人投資家や私を含む長期投資をする外国人投資家にとって
彼らは敵ではないはずである。
テト(旧正月)を前にすれば、現金化する投資家がいるのは当然であろう。
また、高く成りすぎた株は適正な株価に近づくために下げてゆく。
そのような自然の流れに加えて、投機マネーの脱出があっても
そうそう異常な株価にならないであろうというのが、
私の予想であり願いである。






